環境調和型社会の構築を目指して
  島根大学 生物資源科学部

 環境共生科学科

4つの教育コース

2年生になると環境生物学コース,生態環境学コース,環境動態学コース,地域工学コースの4つの教育コースから自分が学びたいことに合わせて1つのコースを選択します。ここでは,4つの教育コースの特徴をご紹介します。
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 人と自然の共存や生態系の保全を目指す

生態環境学コース

 

コースの特徴

ヒトと自然の共存や生態系の保全を目指し,生物が生息する水・土環境で生じる多様な現象とそのメカニズムを科学の視点から理解するための知識と方法について履修します。山地・森林から河川・湖沼・海域を含む流域を対象として,水域では水生生物と生息環境・水質・水文に関して,陸域では森林・草地や農耕地の調査・評価方法を修得します。
 

カリキュラム

生態環境学コースでは,生物や生態系に関する基礎知識に加え,それらが生息する水圏や土壌圏の特徴について学びます。基礎的な科目としては生態学,環境生物学,水環境学,基礎土壌学などがあり,続いて水圏生態学,汽水域生態学,土壌生態学,植物環境工学といった発展的な内容の科目を履修します。これらに加えて,生態系などに関する調査を行うための基礎的な知識や,豊かな自然を守っていくために必要な技術についても学びます。統計学,水環境保全学,実用分析化学,環境分析化学実験,水質環境工学などの科目が相当します。また,4年次に行う卒業研究の準備として,外書講読,生態環境科学実習や専攻科目実験といった実習や実験が用意されています。

  主な授業科目

水環境学,植物栄養生態学,土壌生態学,汽水域生態学,環境分析化学実験,生態環境科学実習など
 

 卒業後の進路(詳細はこちら

 大学院進学,環境調査,JA,水処理会社,緑化会社,種苗会社,中学・高校教員,公務員(県、市など)など
 

取得可能な資格

教育職員免許状(高等学校一種(理科・農業))
教育職員免許状(中学校一種(理科))
自然再生士補 ●学芸員  
食の6次産業化プロデューサー

過去の卒業論文

・宍道湖・大橋川におけるヤマトシジミ着底稚貝の生息環境と個体群動態
・エチオピア高地における地形や土地利用と土壌特性の変化
・Si-Fe-Mg系複合含水酸化物を用いた地下水からのヒ素除去

 

・サルボウガイの殻体を用いた環境モニタリング手法の検討
・水草の堆肥化及びヨシの炭化による地域資源の農業利用
 

2022年度卒業研究のタイトルはこちら


 環境分析化学実験

 生態環境科学実習での生息環境調査

 土壌調査実習の一コマ

 コマツナ栽培試験での収穫風景


在学生の声

生態環境科学コース 3年生
 生態環境科学コースでは土壌圏や水圏を対象に生物や生態系について学んでおり,講義を通して植物栄養学や森林,水環境について深く知りました。実験実習では化学分析に必要な基礎的な技術の修得から始まり,中海や宍道湖,島根大学附属農場といった島根独自のフィールドにおいて,調査を行うために重要となる知識なども実践的に学びました。現在は研究室に配属され,これまで培ってきた生態環境に関する知識や技術を利用して,卒業研究を進めていきたいと考えています。