環境調和型社会の構築を目指して
  島根大学 生物資源科学部

 環境共生科学科

在学生へのインタビュー

環境共生科学科に入学した1年にインタビューしてみました。環境共生科学科を選んだ理由や、この1年間の授業の状況、受験生に向けたメッセージがありますので、大学受験の参考になれば幸いです。


環境共生科学科1年生

 

この学科を選んだ理由は?

 私がこの学科を選んだ一番の理由は、興味のある研究をしている先生がいたからです。私は高校生のとき、水の浄化方法について興味を持ち、調査などを行っていました。その際に、島根大学で水質浄化の研究が積極的に行われていることを知り、島根大学を候補として考え始めました。その後、候補の大学で水質浄化について研究している方々の論文を見ていった結果、本学科に興味のある研究をしている方が多かったので、受験を決意しました。
 そのほかにも、島根県には海水域・淡水域のみならず、広い汽水域があるため、水の研究をするのに非常に適していること。また、河川や池などの水質は森林とも非常に密接に関係していますが、森林も島根県には豊富に存在し、島根大学は独自の森林の研究地を持っていることなども本学科を選んだ理由の一つです。

 

1年前期の授業の状況は?

 私は教職員免許の取得も目指しているため、前期の授業はその為に必要な生物学や化学といった基礎科目を多く受講していました。その為、高校の内容の復習というような授業が多かったです。しかし、数理データサイエンスや統計学といった必須科目などではこれからの大学での授業や研究の中で必須となってくる新しい知識を得ることができました。その為、まだ大学の授業になれることができていない最初の学期としては、難しすぎずかつ新しい発見もあるという事で非常によかったと思います。
 また、本学科特有の授業では、フィールドワークや、2年生以降で行える実験の体験をし、これからどのような研究が行えるのか、島根にはどのような研究地があるのかについて知るとともに、環境共生科学科に入学したことを実感することもできました。
 

1年後期の授業の状況は?

 後期では前期よりも興味のある授業を選ぶことができています。また、より専門的な授業が多くなっているため、高校では学べなかった内容を習うことができ、非常に楽しく授業を受けることができています。また、本学科特有の授業では、二回生からのコース分属に向けて、教員の方々による研究内容の紹介が行われています。この授業は他の授業より専門的なので難しい部分も多いですが、ここでしか知ることのできないような内容も多く、講演会のような形で私は楽しませてもらっています。研究内容に関しては、教員によって大きく内容が異なり、個性的なものも多いため、興味をそそられるものも多いです。その為、入学当時は考えていなかった研究室に入ることも考えています。
 

受験生に向けてメッセージをお願いします!

 私は大学を選ぶにあたって、自分に興味があることを研究している先生がいるかどうかを最優先して考えていました。まだ興味のある分野が見つかっていない方も多いと思いますが、そんな方こそ先生方の研究内容について調べてみてはいかがでしょうか。各先生ごとに多種多様で、自分では思いつけないようなものばかりなので、きっと「調べてみたい」と思えるものがあるはずです。
 また、環境共生科学科では土壌から水圏、生物分野から物理分野まで幅広く、想像以上に多種多様な研究が行われています。その為、「詳しい分野は決められていないけど、環境に関することを学びたい」という人にも非常に良い学科だと実感しています。
大学選び、そして受験勉強頑張ってください!


環境共生科学科1年生
この学科を選んだ理由は?

 高校生の頃の好きな科目は生物でした。まず、生物に関する分野を学ぶことのできるところとしてこの学科を候補に挙げていました。さらに、上がった候補の中でその特色が何なのか自分なりに調べました。水、土、生物など様々な分野を学ぶことができるという点がこの学科を決めるきっかけでした。コース分けによって将来の進路がかなり異なるので大学生になってからの一年でよく考えて決めたいと思いました。実際に様々な分野に触れてみて高校生のころとは学びたいことや将来の進路に対して考えが変わる部分があったのでこの学科を選んでよかったです。
 

1年前期の授業の状況は?

 感染症の拡大防止のため、オンラインの授業がほとんどでした。大学の友人たちと授業を一緒に選んでいたので苦手なところは教えてもらいながら授業に取り組みました。学校に慣れるまでは生活が少し大変でした。
勉強以外では部活に取り組んだり、生協の講座に挑戦したりしました。高校生では経験したことがないようなことだったので大変な部分もありましたが新鮮な気持ちでした。
 

1年後期の授業の状況は?

 感染症が収まってきているため徐々に対面の授業が増えました。後期は一般教養科目を多くとりました。しかし、前期にも面白そうな一般教養科目があったのでそれらも履修しておけば良かったと思いました。
 また、課外活動を次第に取り組むようになりました。交友関係ができていくうちに学内外でどのような活動が行われているかわかり、自分で興味のある活動を積極的に行うようになりました。活動の幅が前期に比べて大きく広がったように感じます
 

受験生に向けてメッセージをお願いします!

 4年間は長いようであっという間にすぎてしまいます。私は大学生になってからの経験は将来に大きくつながると考えています。人によっては自分自身が行った活動に関連した職業に就職する人もいました。
 だからこそ大学生になってからの経験の一つ一つを大切にしていってほしいと思います。


環境生物学コース 3年生

環境生物学コースでは生物と環境間の相互作用や自然環境の保全について学んでいます。私は森林に興味があったため,このコースを選んだのですが,植物病理学,森林生態学,送粉生態学など,森林について学ぶ授業を受けることができ,森林への理解がより深まりました。また,森林生態学実習では,自然環境に生育する植物を,実際に生育している環境で学ぶことができ,研究室に分属した後の授業の理解にも役立っています。現在は,森林生態環境学研究室に分属され,これまでに学んだ動植物や森林環境に関する知識を活かし,卒業論文に取り組んでいこうと考えています。
 

生態環境科学コース 3年生

 生態環境科学コースでは土壌圏や水圏を対象に生物や生態系について学んでおり,講義を通して植物栄養学や森林,水環境について深く知りました。実験実習では化学分析に必要な基礎的な技術の修得から始まり,中海や宍道湖,島根大学附属農場といった島根独自のフィールドにおいて,調査を行うために重要となる知識なども実践的に学びました。現在は研究室に配属され,これまで培ってきた生態環境に関する知識や技術を利用して,卒業研究を進めていきたいと考えています。
 

環境動態学コース 3年生

 環境動態学コースでは自然環境の保全や物質循環について理解するため,生物から物理学的な工学分野まで幅広く学んでいます。水圏生態学,バイオマス利用学,土壌物理学,農地工学といった,生態学や農業土木についての科目を履修しています。化学分析についての実習もあり,スマート農業に関連した太陽光発電の実習や大学周辺を散策するフィールド調査も行いました。高校では生物しか学んでこなかった私でも,大学に入ってから物理学も学ぶことで,幅広い視野を持つことができるようになったと思います。
 

地域工学コース 3年生

地域工学コースでは、工学的な視点で農業や環境について学んでいます。1年生では、英語や情報科学から汽水域の科学まで広く学びました。2年生になると、土壌物理学や測量学を勉強しました。土壌物理学は、土の中を水が流れる現象を取り扱っていて、こんな学問があるんだなと思いました。3年生では水理学実験などの実験科目をたくさん履修しています。私は環境問題に興味があってこの学科に入学したのですが、環境といってもいろんな分野があることを知りました。水の流れや測量の技術を学ぶことは、自然と上手に関わりながら、農業を営んだり社会に必要な物を作ったりするのに必要なんだと思いました。